Aphra Behn


アフラ・ベイン

last updated: December 29, 2017

Biography +++

【生没】 1640.XX.XX - 1689.4.16 (辰年生まれ、享年48歳)
【仕事】 1666年の夫の死後、第二次イギリス・オランダ戦争(1665~67)のとき、秘密諜報員としてオランダへ派遣される。だが報酬が受けられず、自活のため戯曲を書き始める。生涯で14編の戯曲を残し、Admirable Astreaと称えられた。小説の他、翻訳や詩も手がけて人気を得、安定した生活を確保した。
【功績】 イギリスで初めての女性職業作家。

"All women together ought to let flowers fall upon the tomb of Aphra Behn, ...in Westminster Abbey, for it was she who earned them the right to speak their minds".
  Virginia Woolf, A Room of One's Own

「アフラ、ベーンか」
「全体何です、そのアフラ、ベーンと云うのは」
「英国の閨秀作家だ。十七世紀の」
「十七世紀は古過ぎる。雑誌の材料にゃなりませんね」
「古い。然し職業として小説に従事した始めての女だから、それで有名だ」
「有名じゃ困るな。もう少し伺って置こう。どんなものを書いたんですか」
「僕はオルノーコと云う小説を読んだだけだが、小川さん、そういう名の小説が全集のうちにあったでしょう」
  (「三四郎」 夏目漱石)

 

Bibliography +++

Love Letters Between Nobleman and His Sister (1684~87)
全3巻で発表。英語で初の書簡体小説。
Oroonoko, or the History of the Royal Slave (1688)
『オルノーコ やんごとなき身の奴隷』 土井治(訳) <1988・岩波文庫>
翻訳書で読みました 主人公に黒人の奴隷をおいた初めてのイギリス小説として名高い、ベインの代表作です。当時のイギリス植民地を舞台にしています。父親に恋人を奪われて悲嘆にくれていたアフリカの王子オルノーコは、イギリス人船長に欺かれ奴隷として南米に売り飛ばされます。ですが、光り輝く美貌と気高さに誰もが彼を崇め、奴隷としては扱われませんでした。黒人の元王子の誇り高さや勇気を描いていますが、美的価値観は非常にヨーロッパ的です。つまりオルノーコはヨーロッパ人がこのうえなく美しいと思う顔に設定されているのです。
The Fair Jilit (1688)
『美しい浮気女』 土井治(訳) <1988・岩波文庫>
翻訳書で読みました 恋というものは、人の心のもっとも高貴な、さらには天与の情熱の発露である ・・・。恋を知らずしては、男たるもの未完成であり不幸である。(冒頭) 
美しい美貌を利用して男を次々と魅了していくミランダは、小姓を誘惑して憎い妹を殺すよう命じます。ですが、失敗してしまい窮地に立たされてしまいます。どんなに彼女の悪事が暴かれてもなお惜しみなく愛情を注ぐタークィン大公は、私には理解しがたかったです。

 

References +++