Barbara Pym


バーバラ・ピム

last updated: 22 October 2015

Biography +++

【生没】 1913.6.2 - 1980.1.11 (丑年生まれ、享年66歳)
【家族】 母親は聖オズワルド教会区のオルガン奏者アシスタント
【故郷】 イングランド、シュロップシャーのオスウェストリーで生まれ育つ
【仕事】 第二次世界大戦時、ナポリで英国海軍女性部隊に配属。1946年以降17年間、ロンドンの国際アフリカ研究所で勤務し、学術雑誌の編集アシスタントをつとめた。
【功績】 退職後、妹と暮らしたFinstock(オックスフォードシャー)のBarn Cottageに、2006年ブルー・プラークが設置された。

 

Bibliography +++

#1Some Tame Gazelle (1950)
『なついた羚羊』 井伊順彦(訳) <風濤社・2014>
#2Excellent Women (1952)
『よくできた女』 芦津かおり(訳) <みすず書房・2010>
#3Jane and Prudence (1953)
#4Less than Angels (1955)
#5A Glass of Blessings (1958)
『幸せのグラス』 芦津かおり(訳) <みすず書房・2015>
#6No Fond Return of Love (1961)
#7Quartet in Autumn (1977)
『秋の四重奏』 小野寺健(訳) <みすず書房・2006>
ブッカー賞ノミネート作品。1961年以降、出版社から作品の発行を拒否されていたが、1977年に「過小評価されている作家」として2人の著名人から名前を挙げられたことがきっかけで、本作品の出版が決まる。

【あらすじ】窓際部署で働く、定年間際の男女4人。彼らは身寄りがなく孤独な毎日を送っていた。プライベートでの付き合いはほとんどなく、お互い必要以上に干渉することもない。女性2人が退職した際も、引継ぎや後継者はなし。いつもと変わらない職場に、退職後の自由な時間を有効活用できない女たち。1人の女性が亡くなった後も、残る3人の関係が変わるわけではなく、ただ日常に戻るだけ。それでも何かがあれば集い、助け合う。細いようで切れないつながりがあった。

 

翻訳書で読みました 【感想】平凡で変わり映えがしないようで、4者4様の人生があるのだと思いました。彼らはみな、身寄りのない孤独感に劣等感を抱いているわけですが、どんな現状であれ、自分の生き方に誇りを持てるかどうかが重要なのではないでしょうか。私はもうすぐ30歳となりますが、今の生き方が30年後の未来を左右するのだと思います。今の積み重ねが老後となるのです。『秋の四重奏』で描かれた4人はきっと、それまでも同じような生き方をしてきたのではないでしょうか。刺激的で変化に富んだ毎日を望むわけではないですが、好奇心を忘れない日々を送りたいですね。そして、「人生にふさわしい結末」を迎えられたら幸せだと思います。じっくりと自分の老後を考えながら、楽しんでいただきたい逸品です。(OCT,2013)
【幸福指数 50%  陰鬱指数 70%  恐怖指数 0%  幻想指数 0%】

#8The Sweet Dove Died (1978)
#9A Few Green Leaves (1980)
#10An Unsuitable Attachment (1982)
執筆された1963年当時、20社から出版を断られた。
#11Crampton Hodnet (1985)
#12An Academic Question (1986)
#13Civil to Strangers and Other Writings (1989)

 

References +++