Berlie Doherty


バーリー・ドハティ

last updated: June 12, 2013

Biography +++

【生没】 1943.11.6 - (未年生まれ)
【故郷】 リヴァプール生まれ。
【仕事】 児童文学や小説のほか、詩、脚本も手がける。周囲の子どもや若者の話をよく聞き、理解を持って書く作家。

 

Bibliography +++

White Peak Farm (1984)
Jeannie of White Peak Farm (2003・改題)
『ホワイト・ピーク・ファーム』 斎藤倫子(訳) <あすなろ書房・2002>
Children of Winter (1985)
Granny Was a Buffer Girl (1986)
86年カーネギー賞・Burnley book award受賞。
『シェフィールドを発つ日』 中川千尋(訳) <ベネッセ・1990>
Tough Luck (1988)
ある中学校で生徒と討論をくりかえし、基本的な筋を組み立てた。
Spellhorn (1989)
盲目の少女を描いたファンタジー。
Dear Nobody (1991)
『ディア ノーバディ』 中川千尋(訳) <新潮社・1994/新潮文庫・1998>
『ディア ノーバディ あなたへの手紙』 中川千尋(訳) <小学館・2007(全面改訳による復刊)>
1992年カーネギー賞受賞
初めてのセックスでヘレンは妊娠してしまった。クリスとは心から愛し合っているけれど、二人はまだ18歳。それぞれが夢に向かって走っている真っ只中だった。ヘレンは大きな不安に苦しみ、お腹の赤ん坊に向かって思いをぶつける。ディア・ノーバディで始まる手紙を書きつづける。そしてヘレンはある決意を固めた。

バレンタインにヘレンがクリスへ贈った『愛のソネット』の女流詩人
E.B.ブラウニングに仕えた女性を描いた小説
『侍女』 M.フォースター

翻訳書で読みました ニューカッスル大学へ行く準備をしているクリスの回想とヘレンが書き溜めた手紙の2層で書かれています。手紙には10代で妊娠してしまった少女の苦しみ悩みが吐露しますが、生命を宿した女性は強く、男性よりもずっと現実的になっていくものなんやなと感心しました。子どもを産むということは自分の人生を台無しにしてしまうことなんでしょうか?特に10代の場合は代償が高いかもしれません。だからといって中絶がいい方法なんでしょうか?この物語はもう一つ、母親の存在が大きな意味を持っています。8年ぶりに出会ったクリスの母は想像よりも素敵な女性であったし、ヘレンの母には大きな秘密がありました。母親のことって意外と知らない部分が多いような気がします。10代後半の男女そして彼らの両親にはぜひ読んでもらいたい1冊です。

子どもといのち』 巻末に解説を書いた心理学者、河合隼雄による著作集。
Street Child (1994)
The Snake-Stone (1995)
『蛇の石(スネークストーン)秘密の谷』 中川千尋(訳) <新潮文庫・2001>
『アンモナイトの谷』 中川千尋(訳) <新潮社・1997>
少年が本当の母親を探し求める冒険騨。ガーディアン賞候補作品。
【あらすじ】15歳の少年ジェームズは、ふとしたことから育ての親の愛情に不信感を抱く。そして、産みの母が残してくれたアンモナイトと紙切れを宝物のように感じる。その宝物に導かれるように、彼は母親探しの孤独な旅に出た。旅先での出会いや経験を通して少年は成長し、今ある幸せをかみしめられるようになった。

   

翻訳書で読みました 『ディア ノーバディ』から着想を得て書かれた作品だそうです。『蛇の石 秘密の谷』はジェームズの語りを中心として展開するため、大人の私たちが忘れてしまった幼心の衝動、気持ちをうまく言葉にできないもどかしさ、少年ならではの冒険心を教えてくれました。小学生でも読みやすい言葉で書かれていますが、大人にこそ読んでほしいお話です。子どもの心を理解するために。そして読み終わった後、「かわいい子には旅をさせよ」だなと実感できます。(2013,JUNE)

[豆知識]イギリスのヨークシャー地方には、アンモナイトは聖女が蛇を石に変えたものという伝説があるそうです。そのため、蛇の頭部を彫刻したアンモナイトが多く作られたのだとか。

Daughter of the Sea (1996)
Writers Guild Children's Book of the Year受賞。
The Sailing Ship Tree (1998)
Holly Starcross (2001)
Zzaap and the Word Master (2001)
Deep Secret (2004)
Abela: The Girl Who Saw Lions (2007)
『ライオンとであった少女』 斉藤倫子(訳) <主婦の友社・2010>

 

References +++