Elizabeth Ferrars


エリザベス・フェラーズ

last updated: 15 February 2016

Biography +++

【生没】 1907.9.6 - 1995.3.30 (未年生まれ、享年87歳)
【名前】 本名はモーナ・ドリス・マクタガート。フェラーズは母親の旧姓。アメリカでは「E.X.フェラーズ」の表記で知られる。
【家族】 父:スコットランド人 母:アイルランド系ドイツ人
【縁の地】 当時英領のビルマ(現ミャンマー)で生まれ、6歳の時にイギリスへ移住。夫ブラウン氏の仕事の都合で1957年から20年間エジンバラで暮らした。
【仕事】 1930年代初期に本名で小説を2作発表したのが最初。ミステリー小説のデビュー作は1940年の『その死者の名は』
【結婚】 1930年代に初婚。だが、1940年にロンドン大学で植物学の講師をしていたブラウン氏と知り合い、同居。1945年、38歳の時に前夫と離婚し、ブラウン氏と再婚。

 

Bibliography +++

#1Turn Single (1932)
本名のマーナ・マクタガート名義で出版。
#2Broken Music (1934)
本名のマーナ・マクタガート名義で出版。
#3Give a Corpse a Bad Name (1940)
犯罪ジャーナリスト、トビー・ダイク・シリーズ第1作。
『その死者の名は』 中村有希(訳) <創元推理文庫・2002>
#4Remove the Bodies 米題:Rehearsals for Murder (1941)
トビー・ダイク・シリーズ第2作。
『細工は流々』 中村有希(訳) <創元推理文庫・1999>
#5Death at Botanist's Bay 米題:Murder of a Suicide (1941)
『自殺の殺人』 中村有希(訳) <創元推理文庫・1998>
複数の思惑が積み重なった事件現場。トビー・ダイク・シリーズ第3作。
【あらすじ】きまじめな植物標本館館長が海へ投身自殺をはかる。偶然通りかかったトビーたちの助けもあり一命はとりとめたが、精神不安定な館長は翌朝、標本館で亡くなっていた。自殺のように思えるが、いくつかの状況証拠が他殺であることを示唆していた。他殺だと主張する者、自殺を信じて疑わない者、関連者誰もが何かを隠しているようで、怪しく思えてくる。混乱に耐え切れなくなった館長の娘は、冷静に事件を見つめるトビー・ダイクに助けを求める。

 

翻訳書で読みました 【感想】フェラーズ作品「はじめまして」です。迷探偵コンビぶりを見せるトビーとジョージは、他の作品にも登場するキャラのようです。(この作品だけ読むとトビー・ダイクって何者?って思いましたが、犯罪ジャーナリストらしいです。ただの事件好きとも言えますが。)2人で独自に事件を捜査する姿はホームズとワトソンを彷彿とさせますが、全然違いますね。トビーは社交性があり、頭の回転が速い男性です。ただ、結論を急いで突っ走ってしまいがちなのが弱点(って、探偵役にとっては致命的では?)相棒のジョージは、丸いフォルムでのんびり屋かと思えば、意外とすばしっこく、意味不明な言動が多い不思議キャラです。彼らがそれぞれの判断で自由に事件をひっかきまわすので、かえって周囲を混乱させているような気もしました。でも私はこのペア、好きですね。憎めないんですよ。
事実がひとつ明らかになるごとに二転三転する推理。それもそのはず、不可解な事件現場を作り出したのは犯人1人だけではなかったからです。最後のエピローグにお楽しみが待っています。間違っても最後を先に読んじゃダメですよ!
気楽に読めるライトなミステリー作品です。なんだかサクっと軽いミステリー読みたいっていう時に、ちょうどいい。 (FEB,2013)
【幸福指数 60%  陰鬱指数 10%  恐怖指数 5%  幻想指数 0%】

#6Don't Monkey with Murder 米題:The Shape of a Stain (1942)
トビー・ダイク・シリーズ第4作。
『猿来たりなば』 中村有希(訳) <創元推理文庫・1998>
#7Your Neck in a Noose 米題:Neck in a Noose (1942)
トビー・ダイク・シリーズ第5作。
『ひよこはなぜ道を渡る』 中村有希(訳) <創元推理文庫・2006>
#8I, Said The Fly (1945)
『私は見たと蠅は言う』 長野きよみ(訳) <ハヤカワミステリ文庫・2004>/橋本福夫(訳) <ハヤカワポケットミステリ・1984>
『私は見たと蠅は云う』 橋本福夫(訳) <ハヤカワポケットミステリ・1955>
#9Murder Among Friends 米題:Cheat the Hangman (1946)
『灯火が消える前に』 清水裕子(訳) <論創社・2016>
#10With Murder in Mind (1948)
#11The March Hare Murders (1949)
#12Milk of Human Kindness (1950)
#13Hunt the Tortoise (1950)
#14The Clock that Wouldn't Stop (1952)
#15Alibi for a Witch (1952)
#16Murder in Time (1953)
『間にあった殺人』 橋本福夫(訳) <ハヤカワミステリ・1956>
#17The Lying Voices (1954)
『嘘は刻む』 川口康子(訳) <長崎出版・2007>
#18Enough to Kill a Horse (1955)
『カクテルパーティ』 友田葉子(訳) <論創社・2016>
#19Always Say Die  米題:We Haven't Seen Her Lately (1956)
#20Murder Moves In 米題:Kill or Cure (1956)
#21Furnished for Murder (1957)
#22Unreasonable Doubt 米題:Count the Cost (1958)
#23A Tale of Two Murders 米題:Depart this Life (1959)
#24Fear the Light (1960)
#25Sleeping Dogs (1960)
#26The Wandering Widows (1962)
『さまよえる未亡人たち』 中村有希(訳) <創元推理文庫・2000>
#27The Busy Body 米題:Seeing Double (1962)
#28The Doubly Dead (1963)
#29A Legal Fiction 米題:The Decayed Gentlewoman (1964)
#30Ninth Life (1965)
#31No Peace for the Wicked (1965)
#32Zero at the Bone (1967)
#33The Swaying Pillars (1968)
#34Skeleton Staff (1969)
#35The Seven Sleepers (1970)
#36A Stranger and Afraid (1971)
#37Breath of Suspicion (1972)
#38The Small World of Murder (1973)
#39Foot in the Grave (1973)
#40Hanged Man's House (1974)
#41Alive and Dead (1974)
#42Drowned Rat (1975)
#43The Cup and the Lip (1975)
#44Blood Flies Upwards (1976)
#45Pretty Pink Shroud (1977)
#46Murders Anonymous (1977)
#47In at the Kill (1978)
#48Last Will and Testament (1978)
別居中のフリア夫婦シリーズ第1作。
#49Witness Before the Fact (1979)
#50Frog in the Throat (1980)
フリア夫婦シリーズ第2作。
#51Thinner Than Water (1981)
フリア夫婦シリーズ第3作。
#52Experiment with Death (1981)
#53Skeleton in Search of a Cupboard 米題:Skeleton in Search of a Closet (1982)
#54Death of a Minor Character (1983)
フリア夫婦シリーズ第4作。
#55Something Wicked (1983)
引退した植物学者アンドリュー・バスネット・シリーズ第1作。
#56The Root of All Evil (1984)
アンドリュー・バスネット・シリーズ第2作。
#57The Crime and the Crystal (1985)
アンドリュー・バスネット・シリーズ第3作。
#58I Met Murder (1985)
フリア夫婦シリーズ第5作。
#59The Other Devil's Name (1986)
アンドリュー・バスネット・シリーズ第4作。
#60Come and Be Killed (1987)
#61A Murder Too Many (1988)
アンドリュー・バスネット・シリーズ第5作。
#62Woman Slaughter (1989)
フリア夫婦シリーズ第6作。
#63Trial by Fury (1989)
#64Sleep of the Unjust (1990)
フリア夫婦シリーズ第7作。
#65Smoke Without Fire (1990)
アンドリュー・バスネット・シリーズ第6作。
#66Danger from the Dead (1991)
#67Answers Came There None (1992)
#68Beware of the Dog (1992)
フリア夫婦シリーズ第8作。
#69Thy Brother Death (1993)
#70Seeing is Believing (1994)
#71A Hobby of Murder (1994)
アンドリュー・バスネット・シリーズ第7作。
#72A Choice of Evils (1995)
アンドリュー・バスネット・シリーズ第8作。
#73A Thief in the Night (1995)
死後出版。

 

References +++

フェラーズの短編「わが手で裁く」収録
わが手で裁く (ハヤカワ・ミステリ文庫―イギリス・ミステリ傑作選)
ヒラリイ ヘイル 早川書房 1990-06
by ヨメレバ