Fay Weldon


フェイ・ウェルドン

last updated: 23 June 2017

Biography +++

【生没】 1931.9.22 - (未年生まれ)
【家族】 祖父や母も作家。6歳の時に両親が離婚し、以降8年間はニュージーランドで過ごした。
【仕事】 D.レッシングの『黄金のノート』に刺激を受けた。脚本も数多く手がけ、1980年BBC放送のミニシリーズ『高慢と偏見』(オースティン原作)の脚本もある。代表作は映画化された『魔女と呼ばれて』。
【功績】 2001年にCBE勲章受章。
【結婚・出産】 3度結婚し、4人の息子がいる。

 

Novels +++

#1The Fat Woman's Joke 米題:...and the wife ran away (1967)
#2Down Among the Women (1971)
#3Female Friends (1975)
『女友だち』 堤和子(訳) <新水社・1991>
#4Remember Me (1976)
#5Little Sisters 米題:Words of Advice (1977)
#6Praxis (1978)
#7Puffball (1980)
#8The President's Child (1982)
#9The Life & Loves of a She-Devil (1983)
『魔女と呼ばれて』 森沢麻里(訳) <集英社・1990/集英社文庫・1993>
おデブでブサイクだった中年女が、断捨離して夫と愛人を不幸に陥れていく復讐劇。
専業主婦ルースは、仕事で成功している夫、2人の子どもたち、高級住宅街の家、と一見幸せそうな暮らしを送っていた。だが、実際のところ、夫のボッボは美人で人気作家のメアリ・フィッシャーと浮気をしている。一方のルースは、大柄で不器量。お互いのくすぶる不満がある日ぶつかり合い、夫の言葉にルースの嫉妬の悪魔が目覚めた。ルースは過去の自分を捨て、新しい自分に作り替えて、夫と愛人への復讐を進めていく。
1989年米映画化"She-Devil"(監督:スーザン・シーデルマン、出演:メリル・ストリープ)。

翻訳書で読みました 「世の中を変えることはできないから、私自身を変えるのだ。」
ルースの言葉には、なぜか説得力があります。彼女の真似をすることはできませんが(というか真似してはダメです)、自分自身を変えることなら、誰にでもできるはずです。夫や会社に不満はあるでしょうが、他人や組織を変えるよりも、自分を変える方が簡単だし、効果も高いものです。 ルースは自身を変えるために、主婦の幸せの象徴ともいえる結婚生活、子ども、家から離れました。外見全てをも捨てました。断捨離っぷりは徹底しており、復讐の過程で事業に成功しても、目的が達成できれば何の未練もなくスパっと辞めます。迷いがなく潔い女の、緻密で周到な復讐劇を、ぜひ読んで感じてください。今の生活や不公平な社会に満足していない女性に託したい1冊です。普段あまり本を読まない人にもおススメしたいです。男性陣にも読んでもらって、感想を聞きたいですね。女性とは全然違う捉え方をするのではないでしょうか。(MAY,2012)
【大人指数 100%  恐怖指数 60%】

#10Letters to Alice on First Reading Jane Austen (1984)
小説として発表されたが、ノンフィクションに分類されることが多い。
#11The Shrapnel Academy (1986)
#12The Heart of the Country (1987)
テレビドラマ化。
#13The Hearts and Lives of Men (1987)
『男心と男について』(上・下) 矢倉尚子(訳) <集英社・1991>
#14The Rules of Life (1987)
『人生のルール』 深町真理子(訳) <福武書店・1990>
#15Leader of the Band (1988)
#16The Cloning of Joanna May (1989)
『ジョアンナ・メイのクローンたち』 森沢麻里(訳) <集英社・1992>
事業で大成功を収めたカール・メイは、元妻ジョアンナのクローンを4人も作り出した。有能なジェーン、家庭的なジュリー、子持ちのジーナ、モデルのアリス。60歳のジョアンナが恋人を失って悲嘆にくれている頃、30歳になる4人のクローンたちもそれぞれ悩みを抱えていた。そして5人の運命が交錯し、人生の転機を迎える。

翻訳書で読みました フェミニズムや原発など、クローン以外にも数々の社会的要素が含まれていて、読み応えがあります。実際に起こりそうな話なのですが、起こってしまったらゾッとしますね。最後に一つ、気になったのですが、ジョアンナはリトル・カールに、自分の愛した夫のクロ-ンだという事実を伝えるのでしょうか。

#17Darcy's Utopia (1990)
Life Force (1992)
Growing Rich (1992)
Natural Love (1993)
Affliction (1993)
Splitting (1995)
Worst Fears (1995)
Big Women 米題:Big Girls Don't Cry (1997)
Rhode Island Blues (2000)
The Bulgari Connection (2001)
Mantrapped (2004)
She May Not Leave (2006)
The Spa Decameron (2007)
The Stepmother's Diary (2008)
Chalcot Crescent (2009)
Kehua! (2010)
Habits of the House (2012)
Love and Inheritance三部作の1作目
Long Live the King (2013)
Love and Inheritance三部作の2作目
The New Countess (2012)
Love and Inheritance三部作の3作目
The Ted Dreams (2014)
Mischief (2015)
Before the War (2016)
Death of a She Devil (2017)

 

Collection +++

#1Watching Me, Watching You (1981)
"The Fat Woman's Joke", "Christmas Tree", "Breakages", "Alopecia", "Man with No Eyes", "Holy Stones", "Angel, All Innocence", "Spirit of the House", "Watching Me, Watching You", "Geoffrey and the Eskimo Child", "Weekend"収録。
#2Polaris and Other Stories (1989)
"Polaris", "Delights of France or Horrors of the Road", "The Sad Life of the Rich", "Christmas Lists", "And Then Turn Out the Light", "The Bottom Line and the Sharp End", "In the Great War", "Birthday!", "The School Run", "Who?", "Oh Mary Don't You Cry Any More", "Redundant! or The Wife's Revenge"収録。
Moon over Minneapolis, or Why She Couldn't Stay (1991)
"Stories of Working Life", "Four Tales from Abroad", "Tales of the New Age", "Stories for Christmas", "Three Tales of Country Life"収録。
Angel, All Innocence and Other Stories (1995)
"Man with no eyes", "Angel, All Innocence", "Weekend", "Horrors of the road", "In the Great War", "Subject to diary", "Ind Aff, or Out of love in Sarajevo", "Down the clinical disco", "The day the world came to Somerset", "Un crime maternel", "Alopecia"収録。
Wicked Women (1995)
1996年PEN/Macmillan Silver Award受賞。"Tales of Wicked Women", "Tales of Wicked Men", "Tales of Wicked Children", "From the Other Side", "Of Love, Pain and Good Cheer", "Going to the Therapist"収録。
A Hard Time to Be A Father (1998)
"Out of the Past", "Into the Future", "Moving On", "Mother Speaking", "Other Places, Other Genders", "Hospital"収録。
Nothing to Wear and Nowhere to Hide (2002)
"Things That Go Bump in the Night", "The Devious and Delectable", "Making Do", "Making Good", "How We Live Now"収録。

 

Others +++

Rebecca West (1985)
ウェルドンが、70年前に未婚の母となった作家ウエストにあてた手紙。
届かない手紙-レベッカ・ウエスト』 田嶋陽子(訳) <山口書店・1997>
Auto Da Fay (2002)
自叙伝。

 

References +++