Helen Dunmore


ヘレン・ダンモア

last updated: September 18, 2018

Biography +++

【生没】 1952.12.12 - 2017.6.5 (辰年生まれ、享年64歳)
【幼少期】 4人兄弟の2番目として、ヨークシャーで生まれた。詩を愛した父親の影響で、多くの詩や讃美歌、バラッド詩に親しんだ。6,7歳の頃から作家になりたいと思っていたという。
【教育】 ヨーク大学在学中、Osip Mandelstamなどロシアの詩人にハマる。(オシップ・マンデリシュタームはユダヤ系詩人で、1938年に収容所で亡くなった)
【仕事】 大学卒業後、2年間(1973-75)フィンランドで教員をし、その後はブリストルで暮らした。30歳の時に初めての詩集を出して以来、ほとんどの詩集で賞を受賞。ブロンテやウルフ、ロレンスに関する研究も行う。フィッツジェラルドやエミリ・ブロンテの詩集に序文を寄せてもいる。1997年、イギリス王立文学会会員(FRSL)に選出された。
【プライベート】 1980年に弁護士Frank Charnleyと結婚。息子Patrick、娘Tess、義理の息子Ollieがいる。

 

Novels +++

#1Zennor in Darkness (1993)
1994年Mckitterick Prize受賞(最初の小説が40歳を超えている作家に贈られる賞)。第1次世界大戦中、コーンウォールでスパイ容疑をかけられたDHロレンス夫妻が登場。スパイ小説の巨匠ジョン・ル・カレが'A beautiful and inspired novel'(美しく素晴らしい小説)と評した。
#2Burning Bright (1994)
売春に溺れる10代の少女。
#3A Spell of Winter (1995)
1996年オレンジ賞受賞。第1次世界大戦前後の兄と妹の愛情。
#4Talking to the Dead (1996)
『海に消えた女』 長野きよみ(訳) <文春文庫・1999>
出産を終えた姉イザベルを手伝うため、真夏、サセックスの片田舎へやってきたニーナ。面倒見がよくしっかりして、庭園造りが得意な安定志向の姉と、自由奔放な写真家、都会好きで変化を好む妹は、小さい頃からずっと仲良しだった。姉の息子アントニーはコリンによく似ている。コリンは2人の弟で、生後三ヶ月で謎の突然死をとげた。そしてニーナの脳裏に25年前のある場面が浮かび上がり、姉への絶対的信頼が崩れていく。

翻訳書で読みました ニーナの一人称で語られるせいか、終始イザベルの心情にベールがかかっているようで読みとれませんでした。実は私も二人姉妹の姉なのですが、どんな姉だったのでしょうか?まぁイザベルほどしっかりした存在ではないことは確かです(._.)もしかしたら妹の立場の人はニーナに共感できる部分があるかもしれませんね。私が読み終わって感じたことは、「母の心は母親になってわかる」ということです。なぜこう思ったかは、クライマックスに関わってくるので詳しいことは書けません。気になる人は読んでみてください(^^ゞ

#5Your Blue-Eyed Boy (1998)
#6With Your Crooked Heart (1999)
 
#7The Siege (2001)
ナチスにより完全包囲されたレニングラードが舞台。
「圧倒的な説得力。(中略) 世界レベルの小説だ」(歴史作家アントニー・ビーヴァーによるタイムズ評。ビーヴァーの世界的ベストセラー『スターリングラード 運命の攻囲戦 1942-1943』は、ソ連がドイツ軍を包囲したスターリングラード攻防戦を描いている)
『包囲』 小泉博一(訳) <国書刊行会・2013>
#8Mourning Ruby (2003)
#9House Of Orphans (2006)
舞台はロシア帝国下にあった20世紀初頭のフィンランド。
#10Counting the Stars (2008)
#11The Betrayal (2012)
1952年のレニングラードを舞台とした『包囲』の続編。
#12The Greatcoat (2012)
第二次世界大戦の余波を描いたゴーストストーリー。
#13The Lie (2014)
#14Exposure (2016)
#15Birdcage Walk (2017)
末期がんの診断を受けた後に書かれた最後の小説。ダンモアが暮らしていたブリストルが舞台。(ブリストルはイングランドの大きな港街、ヨーロッパで人気の観光地でもあり、世界最古のつり橋がある。ダンモアが住んでいたCliftonwood地区はカラフルな家並みで有名→【リンク:イギリスに来たら訪れて欲しい!イギリス西部の港街【ブリストル】】)

 

Children's Books +++

The Islanders (2011)
17作ある中で、唯一邦訳されている絵本。
「夏休みの子供の気持ちを思い出せる素敵な絵本」(ワクワクする夏の絵本5選!【Jiik】
『ふたりだけのとっておきのいちにち』 三辺律子(訳) <文溪堂・2013>
     

 

Collection +++

#1Love of Fat Men (1997)
#2Ice Cream (2000)
#3Rose, 1944 (2005)
#4Girl, Balancing and Other Stories (2018)

 

Poetry Collection +++

#1The Apple Fall (1983)
#2The Sea Skater (1986)
Poetry Society’s Alice Hunt Bartlett Award受賞。
The Raw Garden (1988)
1987年Poetry Book Society Choice(1953年、TSエリオットらによって設立された協会が、四半期ごとに選出)に選ばれた。
Short Days, Long Nights: New & Selected Poems (1991)
Recovering a Body (1994)
Secrets (1994)
Bestiary (1997)
Out of the Blue: Poems 1975–2001 (2001)
Snollygoster and Other Poems (2001)
Glad of these times (2007)
The Malarkey (2012)
匿名で投稿された表題作は、2009年National Poetry Competition(出版前の詩に贈られる、権威ある賞)を受賞。→【リンク:The Poetry Societyのサイトで表題作が読めます。】
Inside the Wave (2017)
Costa Book Awardsの2017年the Poetry and overall Book of the Yearを死後受賞。

 

References +++