Maria Edgeworth


マライア・エッジワース

last updated: August 16, 2014

Biography +++

【生没】 1767.1.1 - 1849.5.22 (亥年生まれ、享年82歳)
【家族】 3番目の長女。5歳で母を亡くし、父の再婚によりアイルランドへ行く。父の仕事の簿記や小作人との取引、小さい弟の教育を任された。
【故郷】 7歳からイングランドの学校へ通う。14歳以降はアイルランド、ロングフォード州の領地エッジワースタウン・ハウス(現在は療養院)に定住。
【影響】 教育書Practical Education, 1798(父と共著)はヨーロッパ中でベストセラーに。イギリス最初の児童文学作家とも呼ばれ、ビアトリクス・ポター(ピーターラビットの作者)もエッジワースの愛読者。スコット(19世紀スコットランドの作家)やツルゲーネフ(19世紀のロシア人作家)にも強い影響を与えた。

 

Novels +++

#1Castle Rackrent (1800)
『ラックレント城』 大嶋磨起・大嶋浩(訳) <開文社・2001>
一族の四世代に渡る歴史物語。大きな館を舞台に、地主階級の視点から農民階級を描いたアイルランド小説の原型。地方小説(regional novel: 地方色が強い)・系図小説(saga novel: 数世代にわたる一族の歴史を描く)の先駆け。使用人サディが語る回想録小説でもある。1794年から書きはじめられた。当時異例の注釈を付記。匿名出版、翌年の第三版で署名。

 ラックレント城の歴代領主たちの生活ぶりを、長年仕えた正直サディが感慨深く語る。お酒好きのパトリック卿や訴訟に没頭するマータ卿、そして寛容で自堕落なコンディ卿たちに渡り、豪勢なお城が次第に落ちぶれていく様子が描かれている。

翻訳書で読みました この本を手にして、430ページ!!ぶ厚っ(~o~)と思う人は多いでしょう。けどお話自体は130pほどです。恐れるなかれ。他に注解や脚注やらが付いているせいですが、私は何一つ読んでません。注はアイルランドのことをよく知らないイングランドの人のために、エッジワースが付け足したんですが、語りの訛りはまったく気にならない訳となっています。小説というよりは、アイルランドの生活を知ることができる、お城の伝記という感じです。訳本にはエッジワースの年表や参考書目なども付けてあり、研究するときにはとてもありがたい一冊です。

Belinda (1801)
感情より理性を大事にするBelindaの恋愛と彼女の保護者Lady Delacourの秘密。イングランドを舞台とした社交界小説。オースティンが『ノーサンガー・アベイ』第5章で賞賛。
The Modern Griselda (1805)
結婚生活を描いた。
Leonora (1806)
書簡体小説。
Patronage (1814)
父が家族に書いた物語"The Freeman Family"をエッジワースが書き留め、1809年から小説として書きはじめた。ラスキン(19世紀の美術評論家)が愛読。
Harrington, a Tale; and Ormond, a Tale (1817)
前者はユダヤ人問題を扱ったもの、後者は教養小説。
Frank (1822)
3巻本。
Helen (1834)
3巻本。著作権料は£100。(当時、一般的著作権料は£50前後。)ギャスケルが賞賛した。

 

Collection +++

Tales of Fashionable Life vols i-vi (1809・1812)
社交界小説。"Ennui", "Almeria", "Madme de Fleury", "Manvoeuvring", "The Dun", "Vivian", "Emilie de Coulanges", "The Absentee"収録。
Rosamond (1821)
全2巻。
Takes and Miscellaneous Pieces vols i-xiiii (1825)
エッジワース最初の著作集。
Harry and Lucy Concluded (1825)
全4巻。
The Most Unfortunate Day of My Life (1931)
"The Most Unfortunate Day of My Life", "The Purple Jar", "The Two Plums", "The Thorn", "The Rabbit", "Waste not, Want not"収録。
Tales and Novels vols i-xviii (1932-33)
全18巻。エッジワースが編集。

 

References +++