Mary Shelley


メアリ・シェリー

last updated: 18 April 2018

Biography +++

【生没】 1797.8.30 - 1851.2.1 (巳年生まれ、享年53歳)
【家族】 父親は政治評論家ウィリアム・ゴドウィン、母親は社会思想家、フェミニズムの先駆者メアリ・ウルストンクラフト(メアリ出産後、数日で他界)
【結婚・出産】 父の反対を受け、16歳の時に詩人シェリーとスイスへ駆け落ち。シェリー1人目の妻の自殺後、19歳で結婚。6年後の1822年、夫は海難事故死。
結婚前に1人目の子を身ごもるが、1815年に早産のため他界。2,3人目の子も亡くなり、1819年に産まれた4人目の子が唯一生き残った。
【仕事】 夫の死後イタリアから帰国し、子育てと職業作家の仕事を両立。1839年~40年、シェリーの全作品を刊行。
【映画】 スイス郊外にあるバイロン卿の屋敷で開かれた晩餐を描いたホラー映画『ゴシック』(監督:ケン・ラッセル、1988年公開)
ヒュー・グラント演じるバイロン卿の提案で創作したフランケンシュタインが、メアリの周りで人が亡くなるたびに現れる『幻の城 バイロンとシェリー』(1989年公開)。
詩人シェリーとの恋愛模様を描いた映画が2018年公開。→予告映像(字幕なし)

 

Bibliography +++

#1Frankenstein; Or, The Modern Prometheus (1818)
『フランケンシュタイン』 山本政喜(訳) <角川文庫・1994>
森下弓子(訳) <創元推理文庫・1984> / 山中恒(訳) <講談社・1997> / 小林章夫(訳) <光文社古典新訳文庫・2010>/ 芹澤恵(訳) <新潮文庫・2014>/ 田内志文(訳) <角川文庫・2015>

『フランケンシュタインあるいは現代のプロメシュース』 菅沼慶一(訳) <共同文化社・2003>
当初は匿名で刊行された。SF小説の先駆的作品、ゴシック小説の名作と名高い。
1931年米映画化(監督:J.ホエール 出演:コリン・クライブ)。1935年米映画化『フランケンシュタインの花嫁』(監督:J.ホエール 出演:コリン・クライブ)。1957年英映画化『フランケンシュタインの逆襲』(監督:テレンス・フィッシャー 主演:ピーター・カッシング)。1994年英日米映画化(監督:ケネス・ブラナー 主演:ロバート・デニーロ)。
【あらすじ】若き天才科学者ビクター・フランケンシュタインは、生命を創造するという神への冒涜ともいえる実験に没頭した結果、見るもおぞましい怪物を生み出してしまう。純粋な怪物は心優しい人間との交流を求めるが、醜い姿のせいで誰も彼を受け入れようとしてくれない。孤独な怪物は、創造者フランケンシュタインに親としての義務を果たさせようとやってくるが・・・。

     

翻訳書で読みました 【感想】この本を知るまではずっと、フランケンシュタインは怪物の名前だと思っていました。でも実際は創造者の名前であって、怪物には名前などなかったのです。生命の創造が作り話でしかなかった19世紀初頭に生み出されたこの作品は、現代においてはもはや現実になりつつあるのではないでしょうか。単なるホラー小説だと思うのは大間違いです。姿を見ただけで悪者と決めつける人間たちに募っていく憎しみ、語り合える仲間がいない孤独、復讐として殺人を重ねる怪物の悲しみであふれています。

 

Valperga: Or, the Life and Adventures of Castruccio, Prince of Lucca (1823)
歴史小説。
The Last Man (1826)
『最後のひとり』 森道子、島津展子、新野緑(訳) <英宝社・2007>
Perkin Warbeck (1830)
The Fortunes of Perkin Warbeck, A Romance (1830)
Lodore (1835)
Falkner (1837)
Mathilda (1959)
『フランケンシュタイン』出版の翌年に執筆された、父娘の異常な関係を描いた自伝的要素を含む小説。父ゴドウィンが原稿を預かったまま返さなかった。
『マチルダ』 市川純(訳) <彩流社・2018>

 

References +++