Minae Mizumura


水村 美苗

last updated: 12 December 2019

Biography +++

【生没】 1951.X.X - (卯年生まれ)
【幼少】 父親の仕事の関係で12歳の時に渡米。イェール大学大学院仏文科博士課程修了。 母:水村節子。70代で文章を学び始め、78歳で初の自伝的小説『高台にある家』を出版。
【仕事】 海外の大学で日本近代文学を教えながら、日本語で小説を書き始めた。
【家族】 夫:岩井克人。経済学者。2003年『会社はこれからどうなるのか』で小林秀雄賞受賞。

【リンク:水村美苗が選んだ、再々読にたえうる古典10冊

 

Bibliography +++

#1續明暗 (筑摩書房・1990)
未完となっていた夏目漱石『明暗』の続編。1990年芸術選奨新人賞受賞。<新潮文庫・1993/ちくま文庫・2009
#2私小説 from left to right (新潮社・1995)
1995年野間文芸新人賞を受賞。<新潮文庫・1998/ちくま文庫・2009>
【リンク:文学が背負うべきものを、ほとんど完璧にまとった小説
#3手紙、栞を添えて (朝日新聞社・1998)
朝日新聞で連載された、小説家・辻邦生との往復書簡集。<ちくま文庫・2009>
#4本格小説 (新潮社・2002)
2003年読売文学賞を受賞。中国語、韓国語、スペイン語、仏語、英語に訳されている。<新潮文庫・2005>
"A True Novel: A Remaking of Emily Brontë's Wuthering Heights" Juliet Winters Carpenter (英訳)(2013)
【あらすじ】エミリ・ブロンテ『嵐が丘』の舞台を戦後の日本へ。水村美苗は、父の知り合いのアメリカ人の元で働いている東太郎に出会う。 彼の消息が不明になりしばらく経ってから、東太郎の話を聞いたという男性が、水村を訪ねてきた。その男性が富美子から聞いた大恋愛話を、小説に仕立てた。

   

【感想】若い頃に『嵐が丘』を読んだ時は、共感も理解もまったくできませんでした。年を重ねて、語り手の富美子に同調できたからか、日本が舞台でイメージしやすかったからか、狂おしい恋愛感情に共感まではしないものの、心が揺さぶられて、数年ぶりに本を読みながら泣きそうになりました。
『嵐が丘』を再読したくなります。導入として『本格小説』を読むというのもいいと思いますよ。上巻は嵐の前の静けさですが、下巻からは大雨暴風警報発令です。

 

#5日本語が亡びるとき‐英語の世紀の中で (筑摩書房・2008)
2009年小林秀雄賞を受賞。<ちくま文庫増補・2015>
【リンク:尋常ではない日本語に対する熱い思いを綴った傑作エッセイ 松岡正剛の千夜千冊
【リンク:考える人インタビュー
【リンク:nippon.com インタビュー
"The Fall of the Japanese Language in the Age of English" Juliet Winters Carpenter (英訳)(2015)
#6日本語で読むということ (筑摩書房・2009)
#7日本語で書くということ (筑摩書房・2009)
#8母の遺産‐新聞小説 (中央公論新社・2012)
2012年大佛次郎賞を受賞。<中公文庫・2015>
"Inheritance from Mother" Juliet Winters Carpenter (英訳)(2017)

 

References +++