Susan Hill


スーザン・ヒル

last updated: 19 June 2018

Biography +++

【生没】 1942.2.5 - (午年生まれ)
【故郷】 ノースヨークシャーのスカーバラで生まれ育った(スカーバラにはA.ブロンテが眠る教会がある)。
【仕事】 学生の時に小説家デビュー。崇拝するV.ウルフに倣って、1997年、自身の出版社Long Barn Booksを立ち上げた。
【功績】 2012年、CBE受勲。
【結婚・出産】 33歳でシェイクスピア学者と結婚した。長女Jessica Rustonも作家。

I often think one of the major purposes of the novelist is to do that - to make some people realize that they are not, after all, alone.  from "I'm the King of the Castle"

 

Novels +++

#1The Enclosure (1961)
サマセット・モーム賞受賞。
#2Do Me a Favour (1963)
#3Gentleman and Ladies (1968)
#4A Change for the Better (1969)
生まれ育ったスカーバラを描いた。
#5I'm the King of the Castle (1970) 
『城の王』 幸田敦子(訳) <講談社文庫・2018>
『ぼくはお城の王様だ』 幸田敦子(訳) <講談社・2002>
『罪深き天使たち』 高儀進(訳) <角川書店・1990>
1971年サマセット・モーム賞受賞。1989年仏英映画化(Je suis le seigneur de chateau 「罪深き天使たち」 監督:レジス・ヴァルニエ 出演:ジャン・ロシュフォール)。

     

翻訳書で読みました あなたはひとりぼっちじゃないんですよ、と伝えるため(筆者あとがき)
 フーパー父子が住むウェアリングズ館に、キングショー母子がやってくることから、それぞれの子どもエドマンド・フーパーとチャールズ・キングショーの戦いが幕を開けます。執拗にくり返される狡猾な悪戯、心を支配する恐怖、母親にも信じてもらえない理不尽さに、チャールズはフーパーに憎悪を膨らませていきます。でも、真実を言える勇気がなく、相手を助けなければいけないという優しい心を持ってしまったキングショーはただ悲嘆にくれる毎日です。早くこの家を出て行きたいと願っていたキングショーですが、二人の親が再婚し、フーパーと同じ寄宿学校へ転入することが決められてしまい、未来は絶望的になってしまいます。
 人間の悪の部分を徹底して描き出した作品です。大人には理解しがたいキングショーの幼い恐怖心も子どもには共感できたようで、大人向けに書かれた小説なのですが、多くの子どもたちに支持されたようです。内容は暗い場面が多いですが、展開が速くて読みやすいです。

*関連Nursery Rhyme*
I'm the king of the castle,
Get down you dirty rascal.
#6Strange Meeting (1971)
『奇妙な出会い』 高儀進(訳) <角川書店・1977>
#7The Bird of Night (1972)
1972年ブッカー賞候補。ホイットブレッド賞受賞。
『君を守って』 今泉瑞枝(訳) <YMS創流社・1999>
#8In the Springtime of the Year (1973)
『その年の春に』 近藤いね子(訳) <YMS創流社・2000>
#9The Woman in Black - A Ghost Story (1983)
舞台化され、20年以上のロングラン公演。2012年、ダニエル・ラドクリフ主演で映画化『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』。
『黒衣の女-ある亡霊の物語』 河野一郎(訳) <モダンホラーセレクション;ハヤカワ文庫・1987/ハヤカワ文庫新装版・2012>
#10Air and Angels (1991)
#11The Mist in the Mirror: A Ghost Story (1992)
#12Mrs de Winter (1993)
『レベッカ』(デュ・モーリア著)の続編。
#13The Service of Clouds (1997)
The Various Haunts of Men (2005)
Simon Serrailler crime シリーズ1
『丘』 加藤洋子(訳) <ヴィレッジブックス・2014>
The Pure in Heart (2006)
Simon Serrailler crime シリーズ2
The Risk of Darkness (2006)
Simon Serrailler crime シリーズ3
The Man in the Picture: A Ghost Story (2007)
The Beacon (2008)
The Vows of Silence (2008)
Simon Serrailler crime シリーズ4
Shadows in the Streets (2010)
Simon Serrailler crime シリーズ5
The Small Hand (2010)
A Kind Man (2011)
The Betrayal of Trust (2011)
Simon Serrailler crime シリーズ6
A Question of Identity (2012)
Simon Serrailler crime シリーズ7
Black Sheep (2013)
The Soul of Discretion (2014)
Simon Serrailler crime シリーズ8
The Comforts of Home (2018)
Simon Serrailler crime シリーズ9

 

Collection +++

The Albatross and other Stories (1970)
John Llewllyn Rhys Prize受賞。'The Albatross' 'The Elephant Man' 'Friends of Miss Reece' 'Cockles and Mussels' 'Somerville'収録
A Bit of Singing and Dancing (1973)
'Cockles and Mussels' 'In the Conservatory' ほか
Listening to the Orchestra (1997)
The Boy Who Taught the Beekeeper to Read (2003)
9編の短篇を収録。
Farthing House : And Other Stories (2006)

 

Non fiction +++

The Magic Apple Tree: A Country Year (1982)
新聞に連載されたエッセイ。 雪の村/朝の歓び/土ぼこりと麦の海/森の移ろい ほか
イングランド田園賛歌』 幸田敦子(訳) <晶文社・1996>
Through the kitchen window (1984)
北ヨーロッパに伝わる料理を、美しい絵とともに紹介
キッチンの窓から』 ウィルヘルム菊江(訳) <西村書店・1992>
Through the garden gate (1986)
あらゆる庭の楽しみ方
庭の小道から』 新倉せいこ(訳) <西村書店・1992>
Shakespeare country (1987)
文学、歴史、演劇に彩られたストラットフォード・アポン・エイヴォンなどの風景を写真入りで
シェイクスピア・カントリー』 佐治多嘉子・谷上れい子(訳) <南雲堂・2001>
Family (1989)
自叙伝。もうひとり、子が欲しい!三度の流産、生まれて間もなく天に召された息子。
私は産む―愛と喪失の四年間』 幸田敦子(訳) <河出書房新社・1999>

 

References +++